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屈氏の成立について
「屈氏の研究」は、戦国期の詩人屈原を生んだ世族である屈氏の出自についての論文です。
屈氏の出自は、王逸『楚辭章句』以来武王の息子屈瑕がその始祖とされてきましたが、近年それを否定する説が提示されるようになってきました。
本論では、既存の文献資料や出土文字資料の分析を通じて、王逸説を支持する結論を提示します。
また、その結論と屈瑕の生涯とを踏まえて、世族屈氏が何故成立したのかについても解明を試みました。
本書は『中國古代史論叢』七集(立命館東洋史學會 2010 年3 月31 日発行)所収の論文を、志学社論文叢書の一冊として電子書籍で単行したものです。論文の体裁・内容については、原則として刊行当時そのままになっております。
志学社論文叢書は、入手の難しい論文を電子出版の形でアクセス・入手しやすくなることを目的として刊行したものです。