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藤原仲麻呂政権の基礎的考察


わが国における律令官僚制政治は、その本格的導入をはかった
藤原不比等の孫・仲麻呂に至り、いちおうの完成を見ることとなった。
仲麻呂政権は、聖武天皇亡きあと、孝謙天皇の即位後もなお実権を握り続けた
光明皇太后の後ろ盾に基づいて成立したものであり、
「光明皇太后・仲麻呂政権」とも言いうるものであった。

仲麻呂はさらに、独身女帝である孝謙天皇の後継として
淳仁天皇を擁立することに成功し、「淳仁・仲麻呂政権」が成立する。
しかし、太上天皇となった孝謙と淳仁との対立が深まると、
孝謙は天皇大権を淳仁から剥奪することを宣言し、
仲麻呂は挽回を図るも滅亡に追い込まれる。

仲麻呂政権は、孝謙天皇の即位から数えて15年間に及ぶ。

本書では、仲麻呂政権の特質と、前後も含めた政治史を仔細に検討することで、
「女帝の時代」であり「太上天皇の時代」でもある奈良朝における最大の問題である、
「天皇専権」と「貴族専権」のせめぎ合いの実相を解明するものである。

高科書店より1993年に刊行され、ながらく入手困難となっていた論文集に、
新たに書き下ろしを加えての復刊。

 

著:木本好信
判型:四六判 352ページ
ISBN:978-4-909868-02-2 C0321
本体価格:3600円
発行:2021年3月19日

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