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憎しみの連鎖を断ち切るためには、実証的に知ることが必要だ
盧溝橋事件による日中戦争開始から約三週間後の一九三九年七月二九日。
北京にほど近い通州で、日本の傀儡政権である「冀東政権」麾下の中国人部隊・保安隊が突如反乱を起こした。
「通州事件」と呼ばれるこの反乱によって、二二五名の日本居留民(うち一一一名が朝鮮人)が殺害された。
現在の日本国内における通州事件に対する認識と議論は、残念ながら日本居留民の殺害のみに着目し、
中国人兵士の残虐さを強調し、ひいては中国そのものへの憎悪を煽るプロバガンダ、
あるいはヘイトスピーチの水準にとどまるものがほとんどである。
本書は、通州事件の原因や予兆の有無、責任の所在、弔慰金における日朝格差、
報道機関によるプロパガンダ利用、被害者家族のその後──こうした諸問題について、
資料に基づき実証的な見地からその全貌を捉えなおすものである。
事件発生から八五年が経過しようとしている。
隣国への憎悪を煽るためでなく、断ち切るためにこそ通州事件を知り、
繰り返さないこと──それこそが、後世に生きる我々のつとめではないだろうか。
※本書は2016年に星海社より刊行された『通州事件 日中戦争泥沼化への道』を大幅に改訂のうえ、
新たに第四章、辻田真佐憲氏によるコラム、資料編を加え、再編集を行なったものです。
著:広中一成
判型:四六判 256ページ
ISBN:978-4-909868-06-0 C0387
本体価格:2900円
発売:2023年7月20日予定
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